6月14日(水)の第10回放送を以って、「それってパクリじゃないですか?」の放送が終了しました。
放送開始前から知財業界の中では関心が高かったドラマでした。
特許庁も庁舎の提供や実際の審査官がエキストラとして参加するなど全面協力しており、庁のツイッターでも水曜日の前後には書き込みがされていました。
視聴率としてはあまり芳しくなかったようですが、今回、知財部や弁理士という職業を正面から取り上げるという「英断」をなされた日本テレビに敬意を表したいと思います。
個人的には、発生したトラブル(知財に関する事件)が毎度、放送回の中で解決するというスタンスに若干の違和感を感じました。
事件が毎回完結(解決)するという読み切りのようなストーリーよりも、9回と10回のように放送回を跨いで事件が解決するようなストーリーの方が、より丁寧に描写(知財面からの説明)ができ、話が面白くなったのではないかと思いましたが、色々な制約があったのだろうと思います。
また、折角の機会だったので、特許庁(公的機関)があれだけプッシュしているのだから、日本弁理士会としても何かしらの協力をして欲しかったと思いました。
何はともあれ、弁理士がドラマに取り上られる職業として認識されたことに感慨深いものを感じました。(当職が弁理士になったときには想像もできませんでした。)
もしかすると、弁理士が主役として登場するドラマは今回が最初で最後(?)になるかもしれませんが、諸先輩方が努力されて「弁理士」という職業の信用を世間に築き上げてこられた結果だと思います。
最近、弁理士の名称を用いてSNS上で特定企業の情報を摘示し、金融商品取引法により禁止されるインサイダー取引に該当するのではないかと指摘された若い弁理士がいたようですが、当職はより気を引き締めて弁理士活動を行いたいと思います。
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